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「預言者サムエル」

Bible Story

2025年2月16日

・・・ サムエル記 Ⅰ 3章

暗唱聖句 サムエル記 Ⅰ 3:9

『主よ、お話しください。しもべは聞いております』


 少年時代のサムエルは、主の宮で祭司エリのもとで奉仕をし、主に仕えていました。当時は士師の時代で、人々の罪や乱れた行いによって、神が民に語られることはめったにない状況でした。サムエルもまた、「まだ主を知らなかった」とあるように、主の宮で仕えてはいても、個人的に神と出会い、交わりをもったことがなかったようです。

 神はそんなサムエルに、「サムエル、サムエル」と呼びかけられました。サムエルはそれをエリの声だと思いますが、エリのところに行っても「呼んでいない」と言われます。そのやりとりが三度も繰り返された時、エリは神がサムエルを呼んでおられることを悟りました。サムエルはこの時、初めて、個人的に親しく語りかけてくださる神の声を聞いたのです。エリは神のことばを聞く心の備えをサムエルに教えました。

 神は、他の誰でもなく、ただサムエルに向かって語りかけておられました。

 神はサムエルのそばに立ち、再び「サムエル、サムエル」と名を呼ばれました。サムエルは教わったとおり、「お話しください。しもべは聞いております」と応えました。

 こうしてサムエルは、確かに神のことばを預かり、はっきりと神のご計画とみこころを知ります。しかしそれは、師であり、祭司でもあるエリとその家族に対する、厳しいさばきのことばでした。エリの将来を知ったサムエルは、それを隠さずに伝えることを恐れました。

 それでも、サムエルは神の前にへりくだり、エリの気持ちを大切にすること以上に、すべてをご存じである神が公正に語られる真実なみことばを大切にしました。サムエルは恐れを抱きつつも、エリの後押しも受けて、預かった神のことばをまっすぐに語りました。

 すべてを聞いたエリは、素直にそれを受け止めました。そして、それは後に成就しました。

 それから神は、ご自身を愛するサムエルと共にいてくださいました。神のことばをもってご自身を現し、そのお心、考え、ご計画をお語りになりました。サムエルは信仰をもって神のことばを謙遜に聞き続け、人々に語り続けました。サムエルはイスラエルの全土で預言者として認められ、神と人とに仕えていきました。私たちも、神に聞きながら、みことばを大切にし、神を愛する道を歩みましょう。



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