「退けられるサウル王」
- junagrace
- 3月19日
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Bible Story
2025年3月2日
・・・ サムエル記 Ⅰ 13章、15章
暗唱聖句 箴言 8:32
『子たちよ、今、わたしに聞き従え。幸いなことよ、わたしの道を守る者は。』
ヨシュアの時代にカナンに入植したイスラエルでしたが、士師の時代はまだ周辺の民族との戦いが続いていました。王として立てられたサウルの大きな役割は、周辺民族との戦いに勝利し、イスラエルの領土を安定した状態に導くことでした。サウルの時代は特にペリシテ人との戦いが中心でした。当時のイスラエルの戦いは、単に政治的・軍事的なものではなく、信仰に基づいて行われました。それはヨシュアの時代のエリコの攻略の時から強調されています。ですから、戦いの時には、まず礼拝をささげなければなりませんでした。
そうした戦いが続けられていたある時のこと。礼拝をつかさどるのはサムエルだったため、サウルは、サムエルがいることになっている例祭まで七日間、待っていました。サムエルがそのように命じていたからです。けれどもペリシテの兵が迫る中、サムエルが予定どおりに来ず、民の気持ちはサウルから離れつつありました。王であるサウルは祭司ではありません。しかし、あせったサウルは、礼拝を司ることのできる祭司の立場にないにもかかわらず、サムエルに代わり、全焼のささげものをささげました。
そこにサムエルが到着し、サウルを厳しくとがめます。ここでは、神がお求めになる規定に従って礼拝をささげることが優先されるべきだったのです。サウルはサムエルが来なかったからと言い訳をしますが、「あなたの王国は成り立たない」とサムエルを通して神に宣言されてしまいます。
サウルの失敗はこれだけではありませんでした。アマレク人との戦いの時、すべてを聖絶するように神に命じられていたにもかかわらず、つまらない値打ちのないものだけを聖絶し、良いものは自分たちのために取っておいたのです。
主なる神はサムエルに、「わたしはサウルを王に任じたことを悔やむ」と語られました。サムエルは神の宣告に、夜通し神に向かって叫びました。その後、神の判断を受け入れ、サウルの所に行って神の宣告を伝えました。「主は、全焼のささげ物やいけにえを、主の御声に聞き従うことほどに喜ばれるだろうか。見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる・・・」です。
サウルは悔いますが、神のことばを退けたことになったサウルに対し、神の宣告が変わることはありませんでした。指導者には、それだけ重い責任が伴います。この後、サムエルがサウルと会おうとしなかったほど、神の決断は重いものでした。

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