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「異邦人コルネリウス」

  • junagrace
  • 9月25日
  • 読了時間: 3分

Bible Story

2025年7月20日

・・・ 使徒の働き 10章

暗唱聖句 使徒の働き 10:36

このイエス・キリストはすべての人の主です。


 カイサリアという港町に。コルネリウスというローマ軍の百人隊長が駐屯していました。彼は家族でイスラエルの神を恐れ、民に多くの施しをし、神に祈りをささげる敬虔な人でした。ある日、幻の中で御使いから「あなたの祈りと施しは神の御前に上って、覚えられています」と告げられ、ヤッファにいるペテロを招くよう命じられました。

 ペテロもまた、幻で不思議な光景を見ました。天から降りてきた敷布に、ユダヤ人の食べない生き物(四つ足の動物、地を這うもの、空の鳥[使徒10:12])が入っています。「屠って食べなさい」と神の声が聞こえましたが、ペテロは拒みました。すると、「神がきよめた物を、あなたがきよくないと言ってはならない」と告げられました。このやりとりが三回繰り返されます。ペテロが「神の御思いは何なのか」と思い巡らしていると、聖霊から促しがありました。その時、ちょうどコルネリウスの使いがやってきていたのです。

 聖霊に促されたとはいえ、ペテロにはためらいがあったでしょう。当時のユダヤ人は、異邦人の家を訪問することを律法で禁じられ、交わりをもたないようにしていたのです。異邦人は神の祝福の外にあると理解し、忌み嫌っていました。

 しかし、神はそうではありませんでした。異邦人のコルネリウスに目を留め、福音を届けるご計画だったのです。みことばによって導かれた一人一人が、異邦人に救いをもたらすという劇的な変化を実現するために用いられていきます。

 コルネリウスは親族や友人たちを集めて待っていました。到着したペテロは、「どうして私を招いたのか」と尋ねました。コルネリウスの答を聞いたペテロは、ユダヤ人も異邦人も神の御前に出ていることを知ります。

 そしてペテロは、その場で語り始めました。神様はどこの国の人でも、神様に喜ばれようとする人を受け入れ、救いに導こうとしておられます。ユダヤ人の地に神の国の恵みをもたらしたナザレのイエスはキリストであり、人々が十字架にかけて殺しても三日目によみがえり、今も生きておられ、さばき主であると同時に、信じる者に罪の赦しを与えるお方です。イエスは人に神との平和をもたらしてくださった救い主であり、すべての人の主です。イエスを信じるなら、誰でも救われます。

 ペテロは神が異邦人を救いに導かれていることを確信し、この福音を大胆に語ったのです。

 コルネリウスをはじめ、その場にいた異邦人たちは、みことばを心から受け止め、イエスの福音を信じました。するとペンテコステの日の様に、異邦人である彼らに聖霊がくだり、その場に神への賛美が生まれました。ペテロと一緒に来ていたユダヤ人の信者たちは、聖霊が異邦人にも注がれると考えていなかったため、神が彼らを受け入れた明らかなしるしを見て驚きを隠せません。コルネリウスたちはバプテスマを受けました。

 このようにして、福音はユダヤ人という枠を超えて異邦人へ及び、さらに全世界へ広がり、救いを求めるすべての国の人々に届けられていきます。

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