「十字架上の祈り」
- junagrace
- 4月30日
- 読了時間: 3分
Bible Story
2025年4月13日
・・・ ルカの福音書 23章
暗唱聖句 ルカの福音書 23:34
『父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。』
捕らえられたイエス様は、ユダヤ人の指導者たちの裁判にかけられました。イエス様が質問に答えて「わたしは神の子です」と真実をおっしゃると、「人間が自分を神と言うのは神様を汚すことだ。おまえは死刑だ」と宣告されました。
指導者たちは、イエス様をローマ人の総督ピラトのところに連れていきました。その頃ユダヤ人の国を支配していたのはローマ帝国で、ユダヤ人はかってに死刑にすることができなかったからです。「この者は神を汚した」と言ってもローマでは罪になりません。「ユダヤ人の王だと名乗って、ローマ帝国に反逆しようとしている」とイエス様を訴えました。ピラトは「この人には死刑になるような罪は見つからない」と言って、イエス様を釈放しようとしましたが、ユダヤ人たちは「イエスを十字架につけろ」と求めて叫び続けました。その声がいよいよ強くなっていき、ピラトは彼らの要求通りにすることに決めました。
十字架刑は、最も重い罪を罰するために、犯罪人が長時間痛み苦しみながら死ぬのを見せしめにするという、残酷な刑罰でした。イエス様と同時に二人の死刑囚が十字架につけられました。
苦しい十字架の上で、イエス様はお祈りをなさいました。ご自分を痛めつけている人たちの罪を赦してくださいと、天の父なる神様にお祈りをなさったのです。けれども見ていた人々は、「もしおまえが神に選ばれた救い主だというなら、自分を救えばいい」とあざ笑いました。
イエス様は十字架から降りようと思えば、降りる力をお持ちでした。でもイエス様は、ご自分を十字架につけた人々だけでなく、罪ある私たちすべての人が受けなければならない罪を代わりに受けるために、十字架にかかられたのです。
イエス様の右側と左側で十字架につけられていた囚人のうちの一人は、「おまえが神に選ばれた救い主なら、自分と俺たちを救え」と罵りました。するともう一人の囚人が言いました。「俺たちは罰を受けて当然だが、この方は悪いことを何もしていないんた」。そしてイエス様に話しかけました。「イエス様。あなたが御国に入られるときには、私を思い出してください」。この人はすぐそばでイエス様を見ていて、イエス様を神の御子で救い主だと信じたのです。するとイエス様は彼に言われました。「まことにあなたに告げます。あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます」。
イエス様は、この人が罪を赦され、ご自分と共に神様の御国に入ると約束してくださいました。
昼の十二時頃、あたりが急に暗くなりました。暗闇が三時間続いた後、イエス様は大声で叫ばれました。「父よ、わたしの霊をあなたの御手にゆだねます。」父なる神様にご自分を委ねて、イエス様は亡くなりました。見張りについていたローマ軍の百人隊長は、「本当にこの人は正しい人だった」と言って、神様をほめたたえました。
ここにヨセフという人がいたが、議員の一人で、善良で正しい人でした。ユダヤ人の町アリマタヤの出身で、神の国を待ち望んでいた彼は、ピラトのところに言ってイエス様の体の下げ渡しを願い出ました。彼は体を降ろして亜麻布で包み、イエス様の弟子の女の人たちが遠くから見守る中、まだ誰も葬られていない岩に掘った墓に納めました。

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