「ピリポの伝道」
- junagrace
- 9月23日
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Bible Story
2025年7月6日
・・・ 使徒の働き 8:5~8、26~40
暗唱聖句 ローマ人への手紙 10:13
『主の名を呼び求める者はみな救われる』
ピリポは教会で食事の配給係に選ばれていた人ですが、迫害を受けてサマリアへ行きました。ピリポはサマリアの地でキリストを宣べ伝えました。イエス様が神の国をもたらし、人を罪の滅びから救い出す救い主としてこの地に来られたことを大胆に語ったのです。そして、イエス様や使徒たちのように、悪霊につかれた人や中風の人、足の不自由な人を癒やすというしるしを行いました。
当時のサマリア人とユダヤ人には深い溝があり、元は同じ民族でも互いに憎しみ合うような関係でした。それでもサマリア人は、福音のメッセージを聞きたいと、ユダヤ人のピリポが語ることばに耳を傾けたのです。そして福音のことばとその力は、サマリアの人々の心にとどまり、人々のうちには喜びが生まれました。こうして,町には大きな救いの喜びがもたらされました。
人々に喜びがもたらされるためには、まず福音を伝える人が必要です。ピリポは迫害という危機の中で、福音を伝えるために用いられたのでした。
このあとピリポは神の使いに示されて荒野へ行きました。するとエチオピア人の宦官(女王の全財産を管理する高官)に出会います。彼は外国人でしたが、イスラエルの神様を敬いエルサレムで礼拝をささげ国に帰る途中でした。宦官はイザヤ書を読みながら思い巡らしていましたが、理解できず,教え導いてくれる人を必要としていました。神様はこの宦官に救いを与えようと、ピリポを遣わされたのでした。
宦官はその箇所(イザヤ書53章「苦難のしもべ」と呼ばれる箇所)に記されているのが誰のことなのかを尋ねます。ピリポはそれがイエス様のことであると教え、神様に背く人のためにご自身のいのちをささげ、十字架で贖ってくださったというイエス様の福音を伝えました。
ピリポは外国の役人であっても、また関係の良くない地域の人であっても、目の前で耳を傾けて聞く人には誰でも、イエス様の福音を伝えました。
イエス様の福音を聞いた宦官は、ピリポにバプテスマを願い出ました。信仰が明確になった時、バプテスマを妨げるものはありませんでした。宦官がピリポからバプテスマを受けると、ピリポは主の霊によって別の場所へ導かれ、姿を消しました。しかし、残された宦官は救われた恵みで心が満たされて、喜びとともに国に帰りました。
イエス様の福音は、人の考えや計画、人と人との壁を乗り越えて、世界中に広がっていきます。それは私たち自身にとっても、私たちの周りでもどうようです。福音を伝える時、よい反応だけではなく、悪い反応もあるでしょう。愛と祈りを持って福音が語られる中でイエス様と出会う人すべてに、主は喜びを与えてくださいます。

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