「エリヤとバアルの預言者」
- junagrace
- 11月6日
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Bible Story
2025年8月31日
・・・ 列王記Ⅰ 18章
暗唱聖句 列王記Ⅰ 18:37
『私に答えてください。主よ、私に答えてください。そうすればこの民は、主よ、あなたこそ神であり、あなたが彼らの心を翻してくださったことを知るでしょう。』
アハブは北王国イスラエルの七代目の王です。外国人の妻イゼベルの持ち込んだ偶像であるバアルとアシェラを礼拝し、さらに国中に広げ、民の心を主から引き離しました。預言者エリヤはアハブの不信仰によって数年間の飢饉が起こると宣告しました。
飢饉の三年目、神は「アハブに会いに行け。この地に雨を降らそう」とエリヤに告げられ、エリヤは主を恐れる王の側近オバデヤに、取り次ぎを依頼しました。アハブはエリヤのもとにやってきて、「イスラエルにわざわいをもたらす者」と言い放ちますが、エリヤは「アハブが主の命令を捨てて偶像に従っているため飢饉が起こっている」と断罪します。エリヤはどちらがまことの神かはっきりさせる対決を申し出、アハブにバアルの預言者四百五十人と、アシェラの預言者四百人を集めるように命じました。
カルメル山を舞台に、エリヤは対決を始めます。イスラエルの民は主とバアルへのどっちつかずの信仰になっていました。エリヤは民に悔い改めと立ち返りを求め、「火をもって応える神を神とする」と宣言しました。
先攻はバアルの預言者たちです。しかし、偽りの神バアルに叫んでも踊っても何も起こりません。エリヤはバアルを嘲りました。バアルの預言者たちは体を傷つけ、ますます大声で叫びましたが、何も起こりませんでした。後攻のエリヤは、築き直した祭壇の周りにたっぷりと水をかけさせました。火がつくのが人の力ではないことをはっきりさせるためです。そして率直に祈りました。すると、主の火がくだり、ささげものを焼き尽くし、水も蒸発させました。民はこれを見てひれ伏し、「主こそ神です」と告白しました。
私たちも、世の声に流されたり、惑わされたりして優柔不断になり、どっちつかずの信仰になりやすい者です。でも、誰に頼り、誰に祈るのかを明確にしましょう。私たちのことを愛し、祈りを聞いてくださる方は、ただお一人です。それを覚えて、いつも「主こそ神です」と告白しましょう。
対決のあと、エリヤは「待ち望んだ雨が降る」とアハブに告げ、まだ雨雲も見えていませんでしたが、主を礼拝しました。海の方を見てくるように言いつけられた若者は、六度も「何もない」と戻ってきました。しかし、七回目には手のひらほどの小さな濃い雲が海から上がっているのが見え、しばらくすると予告通り大雨が降る始めたのです。
エリヤは何の兆しもない段階で、大雨が降ると告げ、祈り、待ちました。私たちは祈り始めても、すぐに聞かれないと諦めてしまいます。しかし、忍耐をもって祈り続け手入れ場、最初は小さなしるししか見えなくても、やがて御心のままに応えられていく経験をするでしょう。他の誰でもなく、唯一の祈りを聞かれる方に祈り続けるとき、私たちは神のみわざを仰ぎ見ることができます。






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