｢復活の朝｣

Bible Story

2025年4月20日

・・・ ヨハネの福音書 20:1-18

暗唱聖句　使徒の働き 2:32

『このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。』

　イエス様が十字架の上で亡くなって三日目、日曜日の朝早くのことです。日の出前のまだ暗い時間に、マグダラのマリアという女の人がイエス様が葬られたお墓に行きました。マリアはイエス様が十字架にかけられた時、そばに立って悲しい思いで見つめていました。

　岩を掘った洞窟に作られたお墓にマリアが着いてみると、入口を塞いであった大きな石が動かされているではありませんか。マリアは誰かがお墓の入口を開けて、イエス様のお体を盗んでいったのだと思い、すぐにイエス様の弟子のペテロとヨハネに知らせました。

　ペテロとヨハネはお墓に急いで行き、お墓の中で、イエス様の頭と体を包んであった布を見つけました。イエス様の体は確かになくなっていました。でも二人はまだ、イエス様がよみがえると書かれた聖書のことばがどうやって実現するのかよく分かっていませんでした。イエス様の体はどうなったのだろうと考えながら帰っていきました。

　マリアはお墓の外で泣いていましたが、お墓の中をのぞくと、中に誰かがいます。二人の御使いでした。御使いが「なぜ泣いているのですか」と尋ねると、マリアは「イエス様のお体がなくなっているのです」と言って泣きました。

　そしてマリアが振り向いた時、なんとそこにイエス様が立っていらっしゃいました。イエス様は前から言っておられたとおり、よみがえられたのです。けれどマリアは、イエス様だと分かりませんでした。「なぜ泣いているのですか。誰を捜しているのですか。｣と尋ねたその人をお墓の管理人だと思って、「あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。私が引き取ります。」と頼みました。

　するとイエス様は優しく「マリア」とお呼びになりました。マリアはその声を聞いて、はっと気づきました。マリアは振り向いて「先生」と呼びました。イエス様はマリアに、ご自分がよみがえられたことを伝える役目をお与えになりました。

　マリアはどんなに嬉しかったことでしょう。マリアはイエス様がおっしゃったとおり、弟子たちに「私はイエス様にお会いしました」と話しました。

　このマリアが、イエス様のよみがえりを伝えた最初の証人となりました。聖書には、よみがえられたイエス様に会った大勢の証人のことが書かれています。その人たちは、死の力を打ち破って、よみがえられたイエス様が今も生きておられ、私たちに語りかけてくださる私たちの救い主だと教えてくれます。私たちもイエス様がよみがえられたことを信じて、そのことを周りの人に知らせましょう。