「ステパノ」
- junagrace
- 9月23日
- 読了時間: 3分
Bible Story
2025年6月29日
・・・ 使徒の働き 6:1~8:4
暗唱聖句 使徒の働き 8:4
『散らされた人たちは、みことばの福音を伝えながら巡り歩いた。』
イエス様を信じる人が増えて、エルサレムの教会は盛んになっていきました。教会の人たちは、困っている人がいればお金や食べ物を持ち寄って分け合い、助け合いながら暮らしていました。けれども教会が大きくなるにつれ、平等に分け合うのが難しくなり、苦情が出てきました。
このままではよくないと、使徒たちは考えました。御霊と知恵に満ちた評判の良い人が選ばれ、使徒たちは、祈ることと、みことばを伝えることに専念できるようになりました。
教会のお世話係選ばれた人の一人にステパノがいました。ステパノは神様の恵みと力に満たされ、優しく親切で、教会の中でも外でもすばらしい働きをしました。救い主イエス様のことを一生懸命伝え、聖霊の力で奇跡を行い、神様の力を示しました。
けれども、イエス様のことを信じないで、ステパノに反対する人たちもいました。その人たちはステパノを言い負かすために議論をふっかけましたが、知恵と聖霊に満ちたステパノにはかないませんでした。それでステパノが憎くなり、ステパノを襲って捕まえて、ユダヤ人の指導者たちのところに連れていくと、「この男は神様の教えに逆らうことを教えています」と訴えました。
ステパノは何も悪いことをしていないのに、裁判にかけられることになり、大勢の指導者たちの前に引っ張り出されました。それでもステパノの顔には不安も恐れもなく、まるで御使いのように輝いていました。ステパノは大勢の人々の前で堂々と聖書に書いてあることを説明しました。「あなたがたはせっかく神様が送ってくださった正しい方、救い主イエス様を殺してしまったのです」。ステパノのことばを聞いて、指導者たちは怒り、ステパノに向かって歯ぎしりしました。
ステパノは、そんな激しい憎しみや悪意に取り囲まれても平安に満ちていました。天を見つめるステパノの目には、神様の栄光と、天に立っていらっしゃるイエス様が見えていたのです。「イエス様が神様の右に立っているのが見えます」。ステパノがそう言うと、指導者たちの怒りは頂点に達しました。「神様を汚すことを言うな」と、耳をふさぎながら大声で叫んでステパノに駆け寄り,町の外に追い出して、次々に石を投げつけました。ステパノは「イエス様、私の霊をお受けください」と、まるで十字架の上でイエス様がなさったように、自分に石を投げつける人たちのために祈って、息を引き取ったのでした。
この事件をきっかけに、教会に対する激しい迫害が始まりました。反対者たちはイエス様を信じる人の家に押し入って荒し、信じる人を捕まえては牢屋に入れました。教会の人々はエルサレムから避難して、散り散りになりました。けれども、逃げた先でもイエス様のことを伝えたので、信じる人はさらに増え、エルサレムの外にも広がっていったのです。






コメント