top of page

「ルツ」

Bible Story

2025年2月9日

・・・ ルツ記

暗唱聖句 ルツ記 1:16

『あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。』


 士師の時代の出来事。モアブ人のルツは、飢饉から逃れてベツレヘムからやって来たユダヤ人のナオミとその息子たち家族と出会い、息子の一人と結婚しました。ところが、すでにモアブで亡くなっていた義父エリメレクに続き、息子たちも亡くなります。残された母ナオミとお嫁さんのルツとオルパは頼る人がおらず、不安ばかりが積もっていきました。ナオミは、主が故郷の飢饉を終わらせてくださったという知らせを聞き、神に信頼して帰郷を決断します。ナオミは息子のお嫁さんのルツとオルパに言いました。{私はベツレヘムに帰ります。でもあなたたちの故郷はモアブです。自分の家に帰って、新しい結婚相手を見つけt幸せになってください。」二人とも別れが悲しくて泣いていました。でもオルパはとうとうナオミの勧めるままに、ナオミに別れの口づけをしてモアブの家に戻っていきました。

 ところが、ルツはナオミから離れません。「お母様を捨て、別れて帰るように、仕向けないでください。お母様が行かれるところに私も行き、住まれるところに私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。」本当の神様を信じ、ナオミと一緒に生きていくと決心したルツは、ナオミと二人でベツレヘムに旅立ちました。

 ベツレヘムに行き、ルツはナオミと一緒に生活するために働こうと決心しました。この頃、貧しい人々は、畑で麦を刈った後にこぼれ落ちている麦の穂を拾うことが許されていました。そこでルツは、朝早くから畑に出かけました。そこは、はからずも亡くなったエリメレクの親類である、ボアズの畑でした。

 ボアズはルツが願ったとおりにたいへん親切に接しました。驚き戸惑うルツに、「あなたがその翼の下に身を避けようとしてきたイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。」と言い、彼女が十分に麦が拾えるように取り計らいました。

何よりボアズは、エリメレクの土地を買い戻す権利を持つ親類の一人だったのです。事の一部始終をルツから聞いたナオミは、「御恵みを惜しまない主」の助けがあることを知りました。

 ルツはナオミの勧めに従い、ボアズの所に行き買い戻しの権利による保護を願いました。ボアズは、買い戻しの権利のある他の親類に確認を取ることを伝えました。ボアズは、「主は生きておられます」と告白し。神様がすべてを治めておられることに信頼して、ルツとの関係をゆだねました。

 ボアズは正当な手順を踏み、買い戻しの代価を払って、異邦人であるルツと結婚しました。

 ルツとボアズの間には子どもが与えられ、その家系からは後のダビデ王が、さらにダビデの子孫として主イエス様がお生まれになります。主イエス様は、私たちを罪の支配から贖い出すために十字架にかかってくださいました。イエス様の十字架の贖いによって、私たちもまた、喜びと平安をいただくのです。イエス様との出会い、そのいのちに結ばれていることが私たちの希望なのです。


Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page