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「少年イエス」

Bible Story

2023年7月2日

・・・ルカの福音書 2:41-52

暗唱聖句 ルカの福音書 2:52

『イエスは神と人とにいつくしまれ、知恵が増し加わり、背たけも伸びていった。』


 さて、イエスの両親は、過越の祭りに毎年エルサレムに行っていました。イエスが十二歳になられたときも、両親は祭りの慣習にしたがって都へ上りました。そして祭りの期間を過ごしてから帰路についたが、少年イエスはエルサレムにとどまっておられました。両親はそれに気づかずに、イエスが一行の中にいるものと思って、一日の道のりを進みました。後になって親族や知人の中を捜し回ったが、見つからなかったので、イエスを捜しながらエルサレムまで引き返しました。

 そして三日後になって、イエスが宮で教師たちの真ん中に座って、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけました。聞いていた人たちはみな、イエスの知恵と答えに驚いていました。両親は彼を見て驚き、母は言いました。「どうしてこんなことをしたのですか。見なさい。お父さんも私も、心配してあなたを捜していたのです。」すると、イエスは両親に言われました。「どうしてわたしを捜されたのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当然であることを、ご存じなかったのですか。」しかし両親には、イエスの語られたことばが理解できなかったのです。

 それからイエスは一緒に下って行き、ナザレに帰って両親に仕えられました。母はこれらのことをみな、心に留めておきました。イエスは神と人とにいつくしまれ、知恵が増し加わり、背たけも伸びていきました。

 明確な神の子という自覚を持ちながら、少年イエスは、およそ30歳になるまでナザレで両親に仕えられました。神を自分の父と仰ぎながら、地上の両親を敬い従ったのです。

画像:アトリエ Trinity

 

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