Bible Story
2024年12月22日
・・・ ルカの福音書 2:8-20
暗唱聖句 ルカの福音書 2:14
『いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。』
焚き火の小さな火だけがあたりを照らす暗闇の野原で、羊飼いたちが野獣から羊を守るために、徹夜の見張り番をしていました。突如、まばゆく輝く主の栄光があたりを照らし、そこに御使いが現れて、羊飼いに言いました。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
さらに、大空を一面に埋め尽くすほどの天の軍勢が現れて大合唱を始めました。(ルカ2:14) 平和とは、罪に束縛された私たち人間が罪から解放され、神との平和をもつということです。アダムとエバの時代から、私たち人間は罪によって神に敵対する者になり、神との間に壁が出来ていました。しかし、今日生まれた救い主によってその壁が取り払われ、神との間に平和が与えられる、つまり罪から救われるという祝福を御使いたちは高らかに賛美したのです。その救いは、神のみこころにかなう人にただ恵みとして与えられるという喜びの福音が告げられました。
羊飼いたちは、救い主誕生の知らせがいちばん最初に伝えられると、それを信じて立ち上がり、ベツレヘムに行き、教えられたしるしの通り、飼い葉桶に寝ている幼子を探し当てました。世の中では認められていない、貧しく力のない羊飼いを、神は「みこころにかなう人々」の最前列に置いてくださいました。そして、世界で最初に、救い主誕生の喜びを味わわせてくださいました。
羊飼いたちは御使いから聞いた通り、出会った幼子が待ち望んでいた救い主であることを伝えました。聞いた人たちは羊飼いたちが話したことに驚きましたが、マリアはこれらのことをすべて心に納めて思いを巡らしていました。
羊飼いたちは御告げがその通りで会ったこと、救い主が確かに来られたこと、その知らせが自分たちのような、低い身分の者にまで届いたことを喜んで、神を賛美しながら心を弾ませて帰っていきました。
彼ら羊飼いこそ、御使いが告げた「みこころにかなう人々」です。神とそのみことばに対する素直さ、生まれたばかりの小さな赤ちゃんが救い主であることを信じる信仰こそが神との平和を受けるにふさわしいのでしょう。
神を信じ、神との平和を得ている私たちは、天の大合唱団の賛美の中に入れていただくことができます。クリスマスの時、救い主が与えられたという大きな喜びを心から高らかに賛美しましょう。

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