Bible Story
2024年12月29日
・・・ ルカの福音書 2:21-38
暗唱聖句 詩篇 103:2
『わがたましいよ主をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。』
エルサレムに住むシメオンという高齢の男性は、神を敬い、救い主の到来をずっと待ち望んでいる人でした。彼は聖霊から救い主を見るまでは死なないことを告げられていたのです。
ある日、シメオンが聖霊に導かれて神殿に行くと、そこに赤ちゃんのイエスを連れたマリアとヨセフがやってきました。その赤ちゃんが救い主だと聖霊に教えられたシメオンは、貧しい両親のもとに生まれた、自分の腕の中にすっぽり収まるような弱くて小さな赤ちゃんが、ずっと待ち続けていたイスラエルの救い主だと信じました。
シメオンは赤ちゃんのイエスを抱き、「御救いを見た」と賛美しました。そして、救いが神の民イスラエルはもちろん、異邦人を含むすべての人に与えられていると賛美しました。
シメオンはマリアとヨセフを祝福してから、マリアに厳しい事実を伝えました。「ご覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人が倒れたり立ち上がったりするために定められ、また、人々の反対にあうしるしとして定められています。あなた自身の心さえも、剣が刺し貫くことになります。それは多くの人の心のうちの思いが、あらわになるためです。」
「剣が刺し貫く」とは十字架も意味します。主は、私たちを裁いて滅ぼそうと為さっていません。十字架の贖いを信じ、救われ、主のご愛によって生かされることを願っておられます。
また、84歳の預言者のアンナが近づいて来ました。アンナは結婚後7年で夫に先立たれ、毎日神殿で断食と祈りをして神に仕えていました。アンナもまた救い主を待ち望んでいました。アンナは近づいて来て、神に感謝をささげ、エルサレムの贖いを待ち望んでいたすべての人に、この幼子のことを語りました。
シメオンが「万民の前に備えられた救い」と賛美した通り、救い主の光とその知らせは、私たちの所に今、時代を超えて届けられています。神がそうしてくださって、私たちは救い主であるお方を知ることが出来ます。イエスこそ救い主と信じ、出会えた事を心から喜びましょう。倒れている者を立ち上がらせてくださる主を信じ、イエスのことを大切な人に伝えていきましょう。

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