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「ヤコブとエサウ」

Bible Story

2024年5月26日

・・・創世記 25:19-34、27章

暗唱聖句 エペソ人への手紙 5:17

『愚かにならないで、主のみこころが何であるかを悟りなさい。』


 エサウとヤコブは性格が全く異なり、エサウは外で狩りをする生活を、ヤコブは天幕で家畜の世話をする生活を好みました。

ある日、ヤコブが豆の煮物を煮ているところに、エサウが猟から帰ってきて言いました。「ヤコブ、その赤い煮物をくれ。へとへとなんだ。」するとヤコブは「今すぐ私にあなたの長子の権利を売ってください。」と言いました。長子の権利とは、長男が家の財産を受け継ぐ権利のことですが、二人にとっては祖父のアブラハムが神様からいただいた、特別な祝福も受け継ぐかけがえのない権利でした。ところがエサウは、「見てくれ。私は死にそうだ。長子の権利など、私にとって何になろう」と言って、ヤコブに長子の権利を売ると誓いました。決して軽んじてはならない長子の権利を、食べたらなくなる煮物と取り替えてしまったのです。


 そんなことがあった後、イサクは年を取り、目もよく見えなくなりました。イサクはエサウを四で「獲物を捕ってきて私に食べさせておくれ。死ぬ前に私自らおまえを祝福できるように。」と言いました。するとリベカは、ヤコブに毛皮をつけて、エサウになりすまさせ、目の見えないイサクをだまし、ヤコブを祝福するようにしむけました。そしてヤコブもリベカの策略に従いました。ヤコブは年老いた父に堂々とうそをつきました。イサクは、「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ。」と言いながら、エサウの服の臭いを嗅ぐと、ヤコブに長男への祝福を与えました。


 ヤコブと入れ替わりにエサウがやって来ました。「お父さん、私の料理を食べて、私を祝福してください。」するとイサクは「おまえは誰だね。」と言い、ヤコブは「あなたの長男エサウです。」と言いました。イサクは震え出しました。ヤコブがエサウになりすまして、兄の祝福を奪ったことに気づきました。エサウが「お父さん、私を祝福してください」と泣き叫んでも無駄でした。イサクは「祝福はヤコブに与えてしまった。おまえは弟に仕えることになる。」と言うしかありませんでした。


 主のみこころを悟らないで勝手なことをするのは本当に愚かなことですが、イサクの思惑を越えて主のみこころは実現していったのです。

主のみこころを求めず、自分の欲望や思惑に従い愚かになるのではなく、御霊に満たされ主のみこころは何であるか悟りましょう。 




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