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「カレブとヨシュアの信仰」

Bible Story

2024年10月27日

・・・ ヨシュア記14章、24章

暗唱聖句 ヨシュア記 24:24

『私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。』


 モーセが約束の地カナンに偵察隊として遣わした十二人の代表の中に、ヨシュアとカレブがいました。偵察の後、二人は他の偵察隊のメンバーとは違い、強敵の住むカナンを神の力によって勝ち取ることが出来ると言いました。その信仰の結果として二人は荒野で滅びず約束の地を踏むことが出来ると主から告げられました。ヨシュアはモーセの後にイスラエルのリーダーになり、カレブは四十歳から老年に至るまで主の忠実なしもべとして仕え続けました。

 イスラエルがカナンを征服し、各部族に相続地がくじ引きによって割り当てられようとしている時、カレブがヨシュアのもとを訪れました。もう八十五歳を迎えていましたが、その姿は元気で壮健でした。カレブはヨシュアに、神がかつて自分に与えた約束を果たして欲しいと願いました。偵察隊としてカナンを偵察した四十五年前、神がカレブの信仰を喜び、カレブが踏んだ地を彼だけの相続地とすると約束なさったのです。

 カレブが要求したヘブロンの山地には、強敵のアナク人が住み、彼らを追い払わなければ相続できません。すでに高齢であったにもかかわらず、約束の地を受け継ぐためにカレブは挑戦を続けていたのです。このようにして、ヘブロンはケナズ人エフネの子カレブの相続地となりました。彼がイスラエルの神に従い通したからです。

 ヨシュアは全部族の長を集め、イスラエルの歴史とモーセと共に体験してきたことを語りました。生きて働く神についての告白です。また、イスラエルの民がヨシュアと約束の地を勝ち取ってきたことを確認し、今後も神に従う決断を迫りました。

 私たちにとって大切なことは信仰告白です。しかし、ヨシュアは決してそれを強制せずに、民の自由意志に任せました。神は神を信じることも、神を拒否することもできる自由意志を人にお与えになり、私たちに選択を任せておられます。その自由意志をもって神を信じること、神の喜ばれることを選ぶものとなりましょう。

 決断を促すヨシュアは同時に、民の選択がどうであれ、「私と私の家は主に仕える」と力強く宣言しました。すると民は何度も「私たちも主に仕えます」と言いました。この時、民は真剣に誓いましたが、後の時代になると、その子孫達は神を忘れ、信仰から離れてしまいます。

 大切なのは、一時的にではなく、神を信じ続け、神に従い続ける信仰です。神への信頼を告白しておきながら、すぐ罪を犯してしまう現実が私たちにはあありますが。だからこそ、そんな私たちのために、主イエスは十字架で私たちの全ての罪を赦し、罪に気づかせ、悔い改めに招いておられます。

画像:アトリエ Trinity

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